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日航123便 御巣鷹山の事故から20年

日本航空123便が御巣鷹山に墜落してから20年目になります。犠牲になられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げます。

当時私は日本航空成田空港支店の手荷物捜査センターで紛失手荷物の賠償交渉を担当していました。当日は夏休みをいただき、自宅でテレビを見ていました。

ニュース速報が流れ、「レーダーから消える」という文字を見たときに「あ、墜落したのかもしれない」と思いました。

2時間程経って会社から、緊急事態の為、夏休みを返上して会社に出てくるように指示があり翌日から出勤しました。

男性社員はほとんど事故現場に向かい、私はオフィスで他の社員から引き継いだ案件を担当しながら、次々とはいってくるニュースに信じられない気持ちで一杯でした。

この時、オフィスではリアルタイムで情報を得る手段がありませんでした。お客様のほうが詳しく状況をご存知なので、「そんなことも知らないのか!」とお叱りを受けることが多かったです。まして、お電話をかけていらっしゃるお客様は手荷物が紛失したという体験をされた方ばかりでしたので、「荷物をなくすだけでなく、人まで殺すのか!」と責められることもありました。本当に針のむしろでした。

でも自分が働いている会社は一歩間違えば、人の命を奪うことがあるんだということ実感し、小さなミスも許されないことで、ある意味恐れを感じました。華やかな職場を夢見て入社し、仕事が楽しく充実していましたが、改めて基本的なことを思い知らされました。

その後は、会社にテレビを買ってオフィスにおいてもらうように頼み、情報を得るためにニュースをつけっぱなしにしていたと記憶しています。

時には群馬県にある遺品担当の部署にヘルプに行った時や、慰霊祭など、直接ご遺族に接する機会もありました。事故で同期入社の友人も亡くなりました。加害者と被害者の両方の気持ちを味わい、壊れてしまいそうになりながら、仕事をしていたことを思い出します。

でも、ご遺族の悲しみに比べたら。

あの時はまだ子供がいなかったのですが、子供が生まれてからは、事故で子供を奪われた人の気持ちを痛いほど感じ、関連のニュースが流れると胸が張り裂け、涙がこぼれます。 

二度とあんな悲しい思いをする人がないように、空の安全が永遠であることを願います。

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コメント

はじめまして。当時社内で働かれていた
方の貴重なお声、真摯に受け止めました。

>二度とあんな悲しい思いをする人がない
>ように、空の安全が永遠であることを
>願います。

まったくもって同感です。
TBさせていただきますね。

投稿: つきのみどり | 2005年8月15日 (月) 20時50分

つきのみどり様、コメントありがとうございます。こんな風に当時のことを忘れずにいてくださることに感謝します。自分自身できることは祈り続けることしかありませんが、その祈りが届くことを信じます。

投稿: 宮澤美恵子 | 2005年8月16日 (火) 10時09分

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あの夏から、20年目の日がやって来る。 [続きを読む]

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